みんなはいつ気づいたの?末っ子(弟)と発達障害

  • 健診で指摘された
  • 就学前検診で
  • 園で先生から
  • 薄々感じていた
  • 全く想像していなかった

タイミングも受け取り方も本当に人それぞれだと思います。

この記事では、気づきや指摘を受けてどうしたのか。また、そこにとらわれゴールを見失わないよう、大切なことを書いていきます。

我が家でも特にパワフルな四男(弟)の発達障害に気が付いたときのお話です。

夫が自閉症スペクトラム。弟はADHDに学習障害。障害者支援施設での勤務経験や、発達障害の子どもたちの家庭教師をしていました。その経験を生かし、SNSで発信をしております。

気がつかなかった環境

5人兄弟の7人家族。とにかく賑やかで年中運動会!

5人とも変ですが、三男は癇癪がすごく、天邪鬼。四男はすべてが全力ボーイ。個性強めな5人兄弟です。

わたし以外の4人が男の子だから、どんなに激しくても一切気にならず「男の子はこんなもんよね~」と。

母自身、そもそも子育てに困っていなかったのです。

大家族あるあるで兄弟の歳の差が大きく、母が子どもをみるよりも、兄とわたしが小さな弟たちと過ごすことが多かったのです。家事も育児も兄と2人で協力してやっていました。

それも母が困らなかった理由として大きかったと思います。

いま思えば、四男がずば抜けて変でしたが。笑

私と弟

家族が多いのでもちろん共働き。家事も育児もとにかく大量なので、長男と私と母の3人でまわしていました。

弟3人と最も長くいつも一緒に過ごしていたのは、母ではなくわたしです。

3人ワンオペなんて当たり前。3人みながらご飯作って掃除して、おんぶしながら立って宿題して、お風呂に入れて洗濯物を畳んで片付けて。
それがわたしの日常でした♡

多少なりとも大変だったのかもしれません。でも他所の子を知らないので、目の前にいる3人の弟たちがわたしにとっての教科書のような。

何よりも、弟たちが可愛くて可愛くて大好きだったんです。

大変だと感じるラインやキャパって年齢関係なく本当に人それぞれなんだと思います。

3歳児健康診査で

四男くんはお家でもこんなかんじですか?子育てかなり大変じゃないですか?お母さんかなり困ってないですか?

保健師さんに言われたそうです。

弟たちはほぼ私が見てましたから、母も当然困っておらず、保健師さんの言葉に嫌な気になることも疑問に思うこともなく「まったく大変じゃないです!」と普通に答えたそうです。

おかしな文字を書くよね?

四男が小学校にあがって宿題のノートをみてびっくり。

手本に近くもないおかしな文字たち。

字が汚いとかではありません何を書きたいのかもわからないような、新しい文字なのです。

あれおかしいな?
ここが気付きのきっかけでした。

担任の先生のカミングアウト

「四男の書く字がおかしいと思うんですが、学校での様子はどうですか?」

先生

お母さん、実は授業を受けられていない状態なんです…

なんと!!!母、驚愕。

小学校にあがり本格的な集団生活が始まると、目立つ子がチラホラいます。

発達障害などを先生が疑ったとしても、親さんに伝えるのは難しく、なかなか言い出せなかったのでしょう。

読み書き障害も?!

ちょうどこの頃から、母は18歳未満の障害者施設で働き始めました。

弟のノートを施設長に見せたところ「読み書き障害の子とそっくりな字よ」と教えてもらったそうです。

読み書き障害は視力が良くてもあるのだと知りました。

診断が出る

そこからはトントントンと話が進んでいき、発達障害の診断をすることに。

ADHDと自閉傾向、学習障害の診断がおりました。

見た目が普通で喋れる子も多い発達障害は「グレーゾーン」と言われますが、四男はかなり濃いグレーです。

気づき

この記事でお伝えしたいまず1つ目のことは、気づきとそれを見過ごさないことが大切です。

「あれ?なんかおかしいな?」はとっても大切なのです。

成長に伴い、弟のトラブルは増えていきました。

単にやんちゃであるなら叱ったり教えたりすればいいですよね。だけど特性からきているのだとしたら、心が折れたり殻に閉じこもったりする前に正しい対応が必要です。

今は困っていないとしても社会に出てから落ちてしまうこともあります。実際、HSPや発達障害で気づかれずに、自分を知らずに大人になり社会に出て、どん底に落ちてしまう人がどれだけ多いことか。

子どもが心に大怪我を負わないためにも、違和感を見て見ぬ振りしないことが本当に重要なんです。

保健師さんの目

健康診査で指摘をうけるのは実際よくある話だと思います。

「たった一瞬でなにがわかるのよ」そう感じる親さんもみえるかと思います。

確かに絶対に正しいとは言い切れません。また、発達障害は境界線が難しい世界です。

だけど保健師さんが、その一瞬を何千回と繰り返してきた方々であることも無視はできません。

支援員をしている人や、私のように施設での勤務経験があったり、家族や兄弟が発達障害だったりと、関わりがある人たちは目線や表情、しぐさなどから見当がつくのも事実です。

見失わないでほしいこと

納得した人。ショックを受けた人。子どもに罪悪感を感じてしまう人。信じられないと思う人。周りの言葉にイラッとした人。

指摘や気づきのあと、様々な感情を持たれたと思います。その感じた気持ちに間違いはありません。

  • 発達障害かどうかを知ること
  • 発達障害について知ること

これらもとっても大事です。

ですが発達障害という言葉にとらわれすぎると、本当に大切ものが何かを見失います。

  • 我が子の幸せ
  • 自立
  • この子はどんな子なのだろうと知ること

結果に納得ができなかった。ショックだった。お先真っ暗。どんな人にも共通して言える本当に大切なものです。

あるお母さんが言っていました。

この子が発達障害かどうかよりも幸せになることが大事だから。」

そのためにわたしが何ができるかを考えると言ってみえたんです。わたしも同じ考え方で支援してきています。

診断→その次は?

薬が最初の手段になっているーわたしはここを問題視しています。

  • 入学前に薬を飲み始めましょうと医師から勧められた
  • お薬を飲まれてはどうですか?と学校側に言われた

対処法についてはまた別の記事にまとめますね。

パニック焦り、強い不安に二次障害で自傷…そんな発達障害の夫が変わった方法をお伝えしています。そして大切な支援者サイドの心労や不調の救い方も。

発達障害でもそうでなくても、すべての子どもたちが安心して幸せに生きていけますように…