感覚過敏で起こるトラブル|どう捉えて何を意識したらいいの?

感覚過敏とどう向き合う?理解できる?できない?集団生活大丈夫?
様々な不安や心配、悩みを抱えたかたがこの記事を見つけてくださっています。

感覚過敏に関する記事は他にもたくさんあると思いますので、今回はズレに焦点を当てます。

発達障害の子どもたちが持つ”感覚過敏
世間一般的な”当たり前
これらの間で起こるズレについて。

当たり前から子どもを守る」がテーマです。

実際にあった話をもとに書いていきます。

夫が自閉症スペクトラム。弟はADHDに学習障害。障害者支援施設での勤務経験や、発達障害の子どもたちの家庭教師をしていました。その経験を生かし、SNSで発信をしております。

最悪な図工の授業

四男(弟)が小学6年生のときのこと。

四男には触れないものがたくさんあり、そのうちの1つが画用紙です。

「感覚過敏で画用紙が触れないので、コピー用紙などの代替品を使ってください」

何度も先生にお伝えしていました。

図工の授業でクラス全員に画用紙が配られたので「画用紙が触れないから変えてほしい」と四男は先生に伝えました。しかし画用紙に描くよう怒られたのです。

感覚過敏がない人からすれば大したことない話かもしれませんが、超絶嫌いなものを目の前に置かれて心地いいですか?嫌ですよね。

彼にとってはありえないレベルです。

だけど彼はしっかり交渉をしました。それなのに強制されてしまい…

絵を描くのが上手で好きな四男。でも「もうやらんわ」と投げ出してしまいました。

認知していたのに配られたうえに強制され、交渉しても聞き入れてもらえず、先生に対する嫌悪感、不信感でいっぱいです。

通級の先生=プロではない

中学で普通級を希望していたため、6年生から学内の通級をやめました。その代わり、週1で他校の通級へ。

もちろん、特性や感覚過敏のことは担当の先生に母が詳しく伝え、お願いしています。

警戒しながらの1回目。

先生が四男の机の上に画用紙で作られたカード数枚を出し、それを並べ替えるように言いました。

触れないと言っている画用紙が出てきたので、ものすごい嫌悪感と不信感を抱き、身体ごと先生から逸らしました。

「あの人は信用できん」

0か100かの彼からすれば、そういうことです。

実は通級の先生って素人のかたが多いんですね。教員免許を持っているけれど、発達障害などの知識はないという先生が多いんです。(もちろん素敵な先生もいます)

こちらから詳しく伝えてあっても、当たり前かのように画用紙を出してしまう先生もいます。

もちろん先生に悪気はないので仕方ないと言えば仕方ないのですが…。画用紙を受け入れられない彼が悪いわけでもありません。寄り添い共感する姿勢が、信頼関係を育みますから。

ズレなんだよね

詳しく伝えてお願いしているのに、本人も交渉しているのに、なぜこういったことが起こるのでしょうか?

わたしは“当たり前”とのズレだと思っています。

  • 画用紙を触れるなんて当たり前なんだから、触れないかもしれないという意識がそもそもない
  • それを伝えていても当たり前のことだから単純に忘れてしまう
  • 別にいいだろうと勝手に判断されてしまう

感覚過敏は蕁麻疹のような目に見える反応として身体にあらわれるわけではないし、嫌なだけで触れるだろうと思われてしまう。

先生たちの気持ちもわかりますし、ズレが生まれるのは仕方がないことです。他人は変えられないのです。

だけど仕方がないで済む話でもないということを、次の項目で知っていただきましょう。

想像してください

ものすごい拒絶しちゃうくらい、ほんっっっっとうに嫌いな物って誰にでもありますよね。

それを目の前に置かれたとします。

想像してください。置かれただけでも無理すぎるし、嫌じゃないでしょうか?

さらに、触ることを強制されたらどうでしょう。

もはやいじめじゃないでしょうか?いじめですよね。

本当に嫌いなものって人それぞれ。

ゴ○ブリが平気な人もいれば、発狂するくらい無理な人もいますよね。

私は発泡スチロールの擦れる音、黒板に爪を立てたときのキーキーなる音、大っ嫌いです。

それって誰かが悪いのでしょうか?
努力不足なのでしょうか?

「嫌だ!やめて!」

必死に伝えても受け入れてもらえなかったら「誰も僕の話を聴いてくれない」「伝えても無駄なんだ」と絶望しますよね。

理解ができなくてもいいんです。

「あなたは嫌なんだね」

この一言で、寄り添ってあげるだけのことなんです。

って、先生に言っていいことです。それで先生がどう思うかは、こちらがコントロールできることではありません。でも声を上げることはしていいのです。

ゴ○ブリだったらいじめになって、画用紙だったらいじめにならない。そんなことはないのです。

重要なポイントは〇〇

わたしたち周りの大人は感覚過敏をどう捉え、どうやって接し、何を意識すべきなのか。

ポイントは安心と信頼です。味方だと知ってもらうこと。味方がいる安心感を持ってもらうこと。

もし理解ができなくても、寄り添う姿勢を見せること。孤独にさせてはなりません。

常識は18歳までに身につけた偏見だ。

アインシュタイン

どんなことにも原因があります。そこを探します。

  • 外出を拒むのは眩しいからかもしれない
  • 音に敏感で外出は疲れるのかもしれない
  • みんなと同じ作業をしたがらないのは触りたくないものがあるのかもしれない
  • 作業が嫌なのではなく手が汚れるのが嫌なのかもしれない

苦手を知り、苦手をどうしたらいいのか?も大事です。でもまずはなぜ苦手なのか?です。

発語があっても伝える力がなかったり、まだ小さかったり、親としては意味不明でわからないことも多々あると思います。

でも私たちのゴールは彼らが幸せになること。少しでも生きやすくすること。

だからまずは私たちが常識(偏見)という色眼鏡を外し、原因を模索してみましょう。支援員さんたちは知識も経験も豊富です。一緒に考えてと頼ってみてください。

寄り添って一緒に考えてくれる人がいると安心しますよね。発達障害である彼らも同じように、寄り添ってくれる人がいることで安心できます。

理想は〇〇できる力をつけること

感覚過敏があるとどうしても”当たり前”とのズレから、衝突や悲しい経験をするかもしれません。

発語があるのであれば、嫌な理由をハッキリと伝え交渉することが理想です。交渉は自分を守る鎧になります。

でも本人が理由を自覚してないことも。自覚があっても伝える力がなかったりしますよね。

3ステップでひとつずつできるように促していきます。

  1. 嫌なことを伝えられるようになること
  2. 理由も言えるようになること
  3. 交渉できるようになること

「○○はできないけど△△はできる」

代替案での交渉もできるようになっていきます。

そこまで言っても受け入れてくれない人が多分というか必ずいます。それはそれで仕方がないです。難しいですね。

でも、無駄になることは絶対にありません。

まとめ

当たり前から子どもを守るためにできることをお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

案外シンプルなことばかり。その視点を持てば、誰にでもできます。

常識を一旦置いて、自分で置き換えてみる。

感覚は人それぞれ。そこに正しいも間違っているも何もないのです。他人の感覚をジャッジしようとすることが違うのです。

ただただ、「そうなんだね」でいいんです。

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パニック焦り、強い不安に二次障害で自傷…そんな発達障害の夫が変わった方法をお伝えしています。そして大切な支援者サイドの心労や不調の救い方。人生が変わる動画はこちら