学習方法や教え方につまずいた経験ありませんか?
- 集中力が続かない
- 教え方がわからない
- 説明しても聞いていない
- 突然泣き出してしまう
- イライラする(お互いに)
そこで今回は、発達障害の子どもたちの家庭教師をしている私なりの工夫を伝授したいと思います!!
夫が自閉症スペクトラム。弟はADHDに学習障害。障害者支援施設での勤務経験や、発達障害の子どもたちの家庭教師をしていました。その経験を生かし、SNSで発信をしております。
発達障害だと勉強できない?
「発達障害だから頭が悪いんじゃない?」
「発達障害だからできないんじゃない?」
そう思っているかたも、もしかしたらいるかもしれません。
わたし個人の結論としては、そんなことはありません。やればできる子たちだと思っています。
まずはお決まりの原因を考えてみませんか?
- やる気がない
- 授業が複雑で理解できない
- 学習障害の可能性
- 意識が散漫する環境
- 完璧主義だから間違えたくない
工夫してあげられそうな部分もありそうですよね!
勉強ができる頭がいい子というのは、自分に合った勉強法を理解していて、その通りにやっているだけなのです。
その子にあった勉強法を見つけ、導いてあげましょう。
3人のやればできた子
- 兄
兄は高校に行くつもりがなかったので、一度も勉強というものをしたことがありません。授業も受けていないため内申は1でもない斜線。
中学2年の夏、突然高校入学を希望。兄弟が多いので選択肢は公立一択。
塾にも行けないレベルなので母が教え始めました。(母は頭がいいです)
I love you
「Iってなに?」
そういうレベルだったので、小学1年生のドリルからやりました。
1年半、一度も遊ばず勉強漬けでなんとか公立高校に合格。
- 四男(弟)
兄同様ほとんど勉強していない弟が、中間テストで300点をとりたいと言い出した…しかもテスト1週間前。
わたしがつきっきりで教え、なんと結果は320点。
- わたしの夫
高校生まで勉強してこなかった夫。(中学のテストも300いかないくらい)
高校3年生の6月、ここらでは有名大学を志望し、塾も行かず独学で勉強。見事合格。
3人とも計画性がなく衝動的ですね。笑
だけどやればできる子だと証明しています!
発達障害に限らず学習で大切なのは、本人の意思(やる気)とその子に合った学習法なのです。
ではここからは具体的に、3つの工夫を順に伝授します!
1.特性を知る
発達障害も十人十色。
たとえ同じADHDでも、ASDでも特性は異なります。家族構成、環境、周囲の大人たちの精神…様々な要因で性格も変わるからです。
- 視覚優位or聴覚優位
- 記憶力があるor忘れやすい
- 謎な行動にある理由はいったい??
得意や苦手などの特性を理解することで関わり方がわかります。
例えば視覚優位なら、図や表で。教科書をみながら。
聴覚優位の子の場合、まったく違うところを向いているから聴いてないのかな?と思いがちですが意外と聴いています。聴覚優位なら、飽きさせずに教えることが重要です。
どこに刺激を与えるかです。
視覚優位なのに言葉ばっかりだったり、反対に聴覚優位なのに教科書ばっかりだったりすると、つまらないのは当然なのです。
その子の特性を知ることで、私たちも教えやすいし本人たちも学びやすくなります。
2.見通しと環境整備
- 学習内容は事前にこちらが決める
彼らは計画を立てることが苦手です。できないことをやろうとしたり…しますよね!それに心がついていけなくなる可能性のほうが高いので、絶対にできる計画を立てましょう。
時間については相談したり、状況を見て切り上げたり臨機応変に。
- 学習内容と時間は始める前に伝える
口頭だと忘れてしまったり都合のいいように思い込んでしまったりします。トラブルに繋がるので見える化しましょう。
予定変更は苦手な子が多いので時間は必ず守ります。
- 注意しなくていいように環境を整える
集中力がないのにも原因があります。
例えば、テレビなどの生活音や家族の声。目に入るところにおもちゃやゲームがある。場所も大事。
集中していないと注意したくなりますよね。こちらもイライラしたり、彼らもテンションが下がる。いいことはひとつもありません。
先手を打って環境を整えることが最善の策なのです。
3.否定語は避ける
自己肯定感が低い子が多いため、さりげない言葉で傷ついてしまいます。
励ましたつもりが、泣いてしまう。そんなこともあります。
否定語はもちろんのこと、「また間違えてるよ~」というような失敗を誇張する表現は避けています。
短期記憶型で覚えていられない子もいます。
勉強の方程式
3つの工夫を述べましたが、大前提にやる気。そのうえで嫌にさせないこと。
わたしの家族のように、絶対的なゴールがあればやる気を出して全力で頑張ります。
わたしが担当した子どもで、親さんがいつも「まあ私立行けばいいからね」と言うご家庭がいくつかありました。その言葉が間違ってるとかそんなことは一切思いませんが、それでやる気もある子どもはいませんでした。
やる気がない限り学習は成り立ちませんし、嫌々やっても身に付きません。これは方程式です。
そのためには段階を大切に。
まずは机に向かってみる。その次にじっと座る。15分、20分、45分、、、少しずつです。
常に前進しなくても大丈夫。1歩や2歩、戻ったって大丈夫。
嫌にさせないって難しい
嫌にさせないってシンプルなんだけれど、これがまた簡単ではないんですよね。
身内だとそこまで配慮する余裕がなかったり、お互いに感情的になってイライラしちゃったり…。
「もう!!!」
なーんてことも言いたくなります。
弟と勉強中についイライラしてしまい少し怒ったことがありました。
「これでも頑張っとるんやけどな」
小さな声でボソッと言われました。とてもグサッときた言葉です。
やる気があるだけでも素晴らしい。中1になって初めてまともに座って机に向き合っただけでも成長した。頑張りたい反面、慣れないことや苦手なことにピリピリしちゃっただけ。やる気があるから自らわたしにお願いして、ペンを握っているんです。
わたしが勝手にイライラしていただけだと気付き、反省しました。
どうしたら頑張れるか?どうしたらやりやすいか?を本来は常に考えるべきなのです。
私たち大人もできないことがあって、本来やるべきことを忘れてしまうんです。だから彼らができないことにピリピリしてはなりません。と自戒しています。
私もみなさんと同じように、日々困って悩んで落ち込んで反省しています。
発達障害ママさんのインスタを見ているとプラスなこともマイナスなことも、激しく共感したり包み込みたくなったり、ママさんの考え方や言葉に感銘を受けたり、涙が出ちゃうこともあります。
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パニック焦り、強い不安に二次障害で自傷…そんな発達障害の夫が変わった方法をお伝えしています。そして大切な支援者サイドの心労や不調の救い方も。本当に人生が変わる動画です。