前回、「アロマには品質グレードがあり、品質基準は各社独自だからなんとでも言えちゃう!だつまり“アロマ=天然”ではない」というお話をしました。
前回の内容を踏まえた上で、今回は「エッセンシャルオイル」について書いていきます。
EO=エッセンシャルオイルの略
エッセンシャルオイルとは
まず、“エッセンシャルオイル=精油”です。
EOとは、植物の有効成分を高濃度に含む芳香成分です。
植物には芳香植物といわれるものが3500種類ほどあり、この中の200種類から精油がとれます。
植物は香りで外敵を追い払ったり、反対に香りで引き寄せたりと、「自分を守る力」を持っています。そのパワーを凝縮したのがエッセンシャルオイルです。
- 花、つぼみ、種、樹皮、葉、茎、果皮などの細胞組織内にある油のうから抽出し、蒸留してつくる揮発性の液体
- 植物油や動物油のような脂質や脂肪酸は含んでいないため、サラサラした肌触りで肌にすぐ吸収される
- EOは植物のホルモンともいわれ、植物が生きていくうえで必要不可欠なもので、それを凝縮したものがエッセンシャルオイル
- 純粋で不純物の入っていないEOは半透明で色は水晶のように透明なものから濃いブルーまで様々
そういった植物の力を活用するのがアロマセラピーです。
ペパーミントの葉を拡大すると、「油のう」といわれるオイルが詰まった袋があります。EOはこの「油のう」からとれます。
純粋なEOがもつ7つの作用
純粋なエッセンシャルオイルには様々な作用があります。ちょっと難しい箇所もありますが、純粋であればすごい働きをするのがEOです。
- 摂取してから20分以内に身体の全細胞へ
エッセンシャルオイルの分子はとても小さい。また炭素が多く脂質に溶けるため酸素不足で細胞壁が硬くなっていても通過できる。 - 細胞に栄養を運搬する
エッセンシャルオイルの酸素分子が細胞に栄養と酸素を運搬し免疫系を刺激する。 - エッセンシャルオイルは強力な抗酸化剤
フリーラジカルにとって居心地の悪い環境を作り出し、真菌と細胞酸化を防止する。 - バクテリアなどを破壊しつつ身体のバランスを刺激して回復させる
抗バクテリア作用、抗感染作用、抗微生物作用、抗腫瘍作用、抗寄生虫作用、抗ウィルス作用、防腐作用がある。 - 細胞や血液のデトックスをサポート
セスキテルペンが入っているオイルは血液脳関門を通過できるためアルツハイマー病、パーキンソン病などの治療に使われている。 - 散布すると空気が浄化される
空気中から毒素を除去→空気中の酸素が増加→オゾンと陰イオンが増加→バクテリアの増殖を抑制→消臭→結果、爽やかな香りが漂う - 感情のバランスを整えて心に働きかける
それぞれ補足します↓
- 鼻から、そして皮膚から、全細胞に届きます。
- 栄養失調とは、細胞に酸素が足りていない状態。エッセンシャルオイルは栄養と酸素を細胞に届けてくれます。
- 酸化=サビ・老化をイメージしてください。それを防止する作用があります。
- 抗○○○作用がとてもすごくて、自然な環境下で身を守る植物ならではですね。
- デトックスをサポートしてくれます。血液脳関門を通過できるオイルは少ないです。海外では脳に関する治療に使われています。
- 香りでごまかさずしっかり空気を浄化し、いい香りを漂わせてくれます。
- 体だけじゃなく心にも働きかけます。心をつかさどる魂にも働きかけてくれます。